【離婚歴有】ミニマリスト設計士の見つけた幸福の方程式

藏岡 三郎

このブログの目的はすべての人が自分らしい住まいで「幸せ」に暮らす事です。ではこの「幸せ」とは一体何でしょうか?今よりも大きくて豪華絢爛な家に住んでいると幸せ?それともとにかく沢山お金があれば幸せ?100人いれば100通りの幸せのカタチがあると言われていますね。しかし現代日本においての「幸福」にはいくつか共通点があると私は考えています。ミニマリスト設計士として長年暮らしていく中で見つけた「幸福」の方程式の様なものを今回お伝えしたいと思います。この記事ではどこか生きづらさを感じモヤモヤしている方や幸せな暮らしって何だろうと改めて考えている方に是非読んで頂きたい内容になっています。この記事を読むと「幸福」のヒントが見えてくるはずです。それでは始めましょう。

藏岡 三郎
藏岡 三郎

皆さん、こんにちは。藏岡です。皆さんは「成功」と聞いてどんな事をイメージしますか?すごくポジティブな事をイメージしますよね。「人生の成功者」何ともスゴイ響きです。一般的な「成功」は「功績を成す」と読めますね。しかし私は「成功」とは実は「幸せに成る」の「成幸」の読み方の方が腹落ちします。改めて幸福について深堀りしてみましょう。

「幸福」は健康と財産と人間関係でできている

「幸福=健康+財産+人間関係」が藏岡の結論です。
次の項目で一つずつ分解して解説していきます。優先順位もこの順番。
健康>財産>人間関係の順番です。先ずは元気に活動できる身体の健康が第一です。(いくら時間とお金があっても身体が健康でないと使うことができませんよね)その上で慎ましく暮らすに足る財産と良い人間関係があると幸福につながる。というイメージです。

身体の健康が第一

それでは順番に詳しく解説していきます。幸福の第一要素は「健康」です。健康は身体的健康と精神的健康の二つに分けられますが健康は「食事+睡眠+運動+信仰」で構成されています。前半三つが身体的健康に関係し、信仰は精神的健康に関係します。尚、精神的健康は良い人間関係とも深い結びつきがあると考えています。兎にも角にも身体の健康が第一です。不健康な状態だとお金があっても旅行に行けない。仲良い友人と会っても楽しくない。容易に想像できますね。先ず優先するのは健康。その上で財産や人間関係が豊かにあると幸福になるのです。健康を構成する4要素を深堀りしていきましょう。

【食事:何を食べ、何を食べないか】
 食事は生きる楽しみでもあります。気の合う仲間とワイワイ食事するのが私の生きる楽しみの一つです。若い頃は食欲を満たす為に量が優先され質・内容は重要視されることは少ないのが実情。皆さんも経験あるのではないでしょうか。しかし年齢と共に質にもこだわりたいものです。
・朝起きたら一杯の白湯を飲む
・加工食品・ジャンクフード・精白食品は避け、素材そのままに近い食品を選ぶ
・糖質と資質の組み合わせは美味しいが食べ過ぎに要注意
・よほどの理由がない限り原則的にお酒は飲まない

また食事に関連することとして以下の2点も注意しています
・歯の定期メンテナンス、検診を受ける
・自分の保有している腸内細菌を知る

ある特定の食品を食べると必ずお腹をこわすという経験。みなさん一度はあるのではないでしょうか。私は脂っぽいお肉を食べるとすぐお腹が痛くなります。こういった食品は身体が拒否している食品です。無理して食べることはありません。自分の腸内細菌を知ると食品のあう・あわないを正確に把握することができます。現在は自宅で便を採取して検査機関に送るだけで詳しく知ることができますから興味のある方は是非一度検討してみて下さい。

【睡眠:睡眠は質と量にこだわろう】

 皆さん、夜はちゃんと眠れていますか?最近は様々な書籍が発売され睡眠の価値が見直されていると感じる事が多くなりました。若い頃は徹夜で作業したり仕事することもできましたが40代になった現在はさすがに厳しいです。睡眠は時間(量)だけではなく、よい睡眠(質)にこだわりましょう。
・睡眠時間は7時間から9時間を確保する
・寝具(特にマットレス)の質にこだわる
・就寝前は部屋の照度を落として入眠環境を整える
・ラベンダーなどお気に入りの香りを用意する
・目覚まし時計はかけず自然のリズムで目覚める
・朝起きたらカーテンをあけて日光を浴びる


【運動:定期的に効率よく自分のペースで】
 定期的な運動・・皆さんできていますか?運動が健康に繋がることは周知の事実だと思います。運動は競技性が高いと自己の能力を超えて無理をしがちなので自分のペースでできる運動を薦めています。
・脚、胸、背中の大きな筋肉部位を効率的に鍛える
・屋外を散歩する
・朝晩、瞑想する(中今を意識)

筋トレは大きな部位である脚・胸・背中を優先して効率よく鍛えるのがポイント。朝の散歩は有酸素運動にもなりますし、日光を浴びること、頭の中を整理することもできます。また朝晩に呼吸に集中する瞑想を取り入れると心がリセットされます。

【信仰:日々のお祈りで穏やかな心を】
 信仰というと宗教団体に入信!?と思われがちですが決してそんな事ではありません。単純に神社でのお参りです。日本人は無宗教と言われますが皆さんお正月には初詣に行きますよね。正しい作法で神社参りをちゃんと行いましょうということです。
・自宅に神棚を祭る
・朝起きた時、夜寝る前に自宅の神棚にお参りする
・毎月1日と15日の朝に家の近くの氏神様にお参りする

・崇敬神社様の講の加入する
・初詣に行く

自宅の神棚には神宮(伊勢神宮)様と氏神様と崇敬神社様の三札をまつりましょう。お酒、お米、お塩、お水をお供えします。
神社でお参りする際、鳥居をくぐる前に一礼「お参りさせて頂きます」と唱えます。手水で清めたあと境内を進む時は中央は歩かず左右どちらかに寄って進みます。参拝は二礼二拍手一礼が基本。神社によって作法が異なる事もあるので事前に確認するとよいです。二拍手する際に手を合わせる時は右手を下げましょう。これは神様に対して敬意を表す所作です。神社に行くと御祭神や由来を解説してくれる看板があります。看板で神様のお名前を確認したら実際お参りでは神様の名前を呼んだ後、ご自身の名前・住所・生年月日と日々の感謝を述べてからお願いごとを少しだけ念じましょう。立ち去る時は一歩下がってからくるっと背を向けてから立ち去る。

②財産はお金だけではない

 続いて幸福の第二要素は「財産」です。財産というと「お金」を想像される方が多いと思います。お金はとても大切ですし幸福の土台であることは間違いありません。しかしお金だけではなく「信用」と「知恵」も財産の一部です。少し長くなってしまいますが財産は労働報酬+資産×運用収益率+信用貯金+知恵で構成されています。こちらも一つずつ解説していきましょう。

【労働報酬:現金を稼ぐ力が基本】
 最もわかりやすくシンプルなお金による収入が労働収入です。日々の働きに対して受け取るお給料に代表されます。ご自身の能力と時間を使って対価となる現金(円)を受け取ります。人生はカネだけじゃねぇ!というお言葉もありますがやはりお金は自由の土台。稼ぐ力が高まると選択肢が増えます。つまり稼ぐ力が高まっている状態だと「働くこと」も「働かないこと」も両方を選択することができるのです。この稼ぐ力がやはり基本になります。もし他人がやりたくない、苦手だと言っている事があって、自分にとって苦でもなく得意な好きな事が見つかったらラッキーです。それだけで稼ぐ力が倍増したも同然。稼ぐ力を鍛える。または稼ぐ力が強くなる環境を探しましょう。

【資産×運用収益率:新NISAでインデックス投資をしよう】
 この記事を執筆している令和6年は新NISA制度がスタートした年です。以前は富裕層のためだけだったイメージの強い資産運用が一般に広がってきた年ですね。アクティブ投資よりも安全性が高い優良なインデックス投資(投資専門ブログではないので注意が必要ですが私が購入しているのはeMaxisSlim S&P500という投資信託です。参考までに)を毎月定額積立てを15年以上長期投資すると複利効果で資産額が増えます。ここで大切なのが運用収益率。勿論ずっと右肩上がりではないので、長期間保有を前提に5%から6%で運用できるのが理想ですね。運用で増えた利益が非課税になる新NISA制度は使わない理由はありません。少額からでも投資できますので先ずは1万円実験的に始めてみてはいかがでしょうか。

【信用貯金:現代の最重要財産】
 「信用貯金」耳にした事がある方はまだまだ少ないかもしれません。例を挙げて説明しますね。ここに20年間会社を経営してきた40代のAさんと大学卒業したての20代のBさんがいます。二人は同じ時期に近い場所で同じ業種でお店を出店しました。ここでどんな現象が起きるかと言うとAさんはこれまでの会社経営実績を評価され銀行から融資を受け、また20年間で得た信用から安く原材料を仕入れる事ができ高い利益率を上げます。単純に信頼を得ている広い人脈からお客さんも沢山来てくれそうです。一方でBさんは文字通りイチから販路拡大や集客に注力する必要があります。これが「信用」のチカラです。お金がなくてもお金を生み出す信用を持っている事は強力な財産となるのです。

【知恵:蓄えた知恵は誰にも奪えない】
 膨大な量のお金や重たい地金や土地は容易に持ち運ぶことができません。しかしあなたの蓄えた知恵は常にあなたと共にあるし、誰にも奪えません。これは歴史上多くの苦難を乗り越えてきたユダヤ人の教えの一つでもあります。知恵があれば場所や環境が変わっても幸福になる為に必要なモノやコトを得る事ができます。一つ前に説明した「信用貯金」と合わさることでさらにその価値を増すでしょう。

③人間関係は信用と尊敬が土台

最後の要素は「人間関係」です。日本は古くからのムラ社会の影響があり地域での縁=地縁と親類・家族間の縁=血縁が強くありました。近代化によって単身世帯が増加し地縁と血縁が薄れていくと同時に勤める会社内での縁=社縁が濃くなっていきました。そして失われた30年の間に経済成長が鈍化し、社縁も薄まってきたように感じます。SNSの発達によって繋がり過ぎる現代・・。私が考える幸福につながる人間関係は信用+尊敬+互助で構成されます。信用と尊敬で結びついた他者と互いに協力して成長したり、楽しい時間を過ごす事が良い人間関係だと思います。

【信用:数は不要。強く信用できる他者が大切】
 経営者として社業に取り組んでいると様々な業種の方と名刺交換する機会に恵まれます。名刺の枚数は増える一方ですが、これに比例して良い人間関係が増えるかというと決してそうではありません。良い人間関係には信用が不可欠です。前項の財産にも登場しましたね。信用できない方と一緒に食事をして楽しいですか?仕事をして結果がでるのでしょうか?また不倫をした配偶者と婚姻関係を続けることができますか?いつも約束を破る友人を他者に紹介できますか?沢山の人と知り合いでいることが良い人間関係を築いていることではありません。数は少なくても背中を預けられる信用する人物が数人いればよいのです。

【尊敬:過度に謙遜せず、適切なリスペクトを】
 人はそれぞれ得意な事や不得意な事が違います。あなたが難なく簡単にやってしまう事を他者は苦手に思っている事がある。思い当たることないでしょうか?そこには他者への尊敬が生まれます。尊敬というと上下関係が生まれてしまいがちですが、ここは注意。得意不得意が違うだけで上下はありません。よって過剰に自分を下げてへりくだる必要はありません。もし相手がこれを理解せずに無礼で横柄な態度をとるようでしたら何も言わずそっと離れましょう。その方は違ったのです。あなたを大切にしない人にあなたの時間を使う事はありません。

【互助:一方通行ではなく互いに協力する】
 先日、こんな事がありました。数年前から良い人間関係を続けてきた信用していた友人と久しぶりに同じチームで事に取り組む事になりました。挨拶も雑談もするのですが何か違和感が・・。私から声をかけ、事に臨み、終わったら食事に誘い、という事が続きました。後に聞くと彼は付き合う人が変わり以前と人が変わってしまった様でした。ここで関係が破綻はしませんが熱量が下がったことは事実。良い人間関係を継続するのは難しいなぁと改めて感じた経験でした。他者の考えや行動は自分ではどうすることもできません。しかし他者との距離感はあなたが調整できます。一方通行で片思いは辛い。お互いに価値を提供しあうと信用と尊敬も積み重なります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「幸福」についてお話しました。
少し偏った内容と捉える方もいらっしゃるかもしれません。しかしこれは大きな家に住み、沢山お金を稼いでいたマキシマリストから離婚を経てミニマリストになった経験から得た私の実体験から得た知見です。
ちょっと壮大過ぎるなと感じた方は下の4つを生活の取り入れてみて下さい。
・本を読む
・旅をする
・機嫌よく過ごせる環境に身を置く
・自由を愛する
私はかつて自分が設計した大きな家に住み、高級腕時計を身につけて経営者仲間と夜に外食ばかりしていた時期があります。しかし色々な事が起きてしまい離婚に至り、住んでいた大きな家を去る事になりました。その際に持っていたモノを処分し、何もない古いアパートで過ごした日々が私にとっての幸福を気づかせてくれました。できることならこういった辛い経験はしてほしくない。そうなる前に気づいて欲しくてこの記事を書いています。

幸福=健康+財産+人間関係

シンプルな式ですね。考えて考えてたどり着いた式です。自分ができているところ、できていないところを整理して補ったり、手放したりしてあなただけの幸福を手にしてください。一気に全てを変えようとする必要はありません。得意なところ、始め易そうなところから取り組んでみてください。今日が一番若い日です。人は何歳からでも変われます。私も変われました。あなたもきっとできるはずです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。藏岡三郎でした。

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藏岡 三郎
藏岡 三郎
一級建築士
設計歴20年以上の一級建築士
離婚を機にミニマリズムに目覚める。
現在小さなミニハウス(自宅)を設計中。
神社巡りが好き。自宅の神棚で朝晩お参りが日課。
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